コンテンツにスキップ

アップデートキャッシュとメッセージリレーの管理

ソフォスのアップデートキャッシュは、Sophos Central のアップデートを社内ネットワーク上のキャッシュから各コンピュータに取り込むことができる機能です。

社内ネットワーク上のキャッシュから Sophos Central のアップデートを取得すると、キャッシュのあるデバイスによってアップデートが 1回ダウンロードされるだけなので帯域幅を節約できます。

また、コンピュータがネットワーク上のメッセージリレー経由で、Sophos Central と通信を行えるようにすることも可能です (ソフォスに直接接続できない場合など)。

ここでは、キャッシュとリレーの仕組みや、その設定方法について説明します。

キャッシュとリレーの仕組み

サーバーにキャッシュ (および任意でリレー) を設定すると、Sophos Central によって次の処理が行われます。

  • ソフォスのキャッシュソフトウェア (およびリレーソフトウェア) がインストールされます。
  • ソフォスからアップデートが取り込まれ、キャッシュに配置されます。
  • 社内ネットワーク上のコンピュータがキャッシュから (およびリレーを使用して) アップデートを実行するよう自動的に設定が行われます。

    手動で設定を行い、コンピュータに対して特定のキャッシュまたはリレーを指定することもできます。

キャッシュを利用しても、コンピュータのアップデート頻度やタイミングへの影響はありません。

キャッシュとリレーを設定できるコンピュータ

アップデートキャッシュとメッセージリレーは、Windows Server 2008 R2 以降で設定できます。

Windows Server 2008 R2 はサポートされていますが、アップデートキャッシュとメッセージリレーの両方を設定する場合は、Windows 2016 以降を使用することをお勧めします。

アップデートキャッシュのみを設定する場合は、Windows 10 を使用できます。

制限

  • メッセージリレーは、アップデートキャッシュのあるサーバー上のみで設定できます。
  • Windows 10 でメッセージリレーを設定することはできません。

キャッシュやリレーを使用できるコンピュータ

コンピュータは、次のようにキャッシュまたはリレーを使用できます。

  • Windows 7 以降 (サーバーを含む)、Mac、Linux コンピュータ: アップデートをキャッシュから取得できます。
  • リレーの場合: Windows 7 以降 (サーバーを含む)、Linux コンピュータ

キャッシュ/リレーの設定

キャッシュとリレーは、両方同時に設定することも、キャッシュのみを設定することもできます。既にキャッシュが設定されているサーバーにリレーを設定することもできます。

開始する前に、次の点を確認してください:

  • アップデートキャッシュのみをセットアップする場合は、デバイスで Windows 10 以降または Windows Server 2008 R2 以降を実行する必要があります。
  • メッセージリレーのみを設定する場合は、デバイスで Windows Server 2008 R2 以降を実行する必要があります。
  • アップデートキャッシュとメッセージリレーの両方をセットアップする場合は、Windows Server 2008 R2 もサポートはされていますが、デバイスで Windows 2016 以降を実行することをお勧めします。
  • 設定を行うデバイスに最低 5GB のディスク空き容量があること。
  • ポート 8191 が利用可能で、キャッシュからアップデートを実行するコンピュータからアクセスできること。(リレーを使用するコンピュータの場合はポート 8190)

    インストール時に、Window ファイアウォールでポート 8191 と 8190 が開放されます。アップデートキャッシュやメッセージリレーをアンインストールすると、ポートは再び閉じられます。

ソフォス製品のインストーラを初めてコンピュータで起動すると、最新のソフォス製品のエージェントがキャッシュからコンピュータに取り込まれます。インストール前にキャッシュを設定する必要があります。Sophosに直接接続できないコンピュータがある場合は、メッセージリレーを設定することも必要です。

ネットワーク接続の拒否」機能を使用した場合 (Sophos Firewall 顧客向け)、キャッシュによるアップデートの配信がブロックされることがあります。これを避ける方法については、ネットワーク接続の拒否を参照してください。

キャッシュまたはリレーを設定するには、次のようにします。

  1. マイプロダクト > 全般設定」に移動して、「アップデートキャッシュとメッセージリレーの管理」をクリックします。
  2. デバイスの一覧が表示されます。表の上部にあるフィルタのドロップダウン矢印をクリックして、「キャッシュが設定可能なサーバー」または「キャッシュが設定可能なコンピュータ」を選択し、キャッシュまたはリレーが設定可能なデバイスを表示します。

    既にキャッシュが設定されているサーバーにリレーを設定する場合は、「アップデートキャッシュのあるデバイス」を選択します。

  3. キャッシュまたはリレーを設定するデバイスを選択します。

  4. キャッシュの設定」をクリックします。

    サーバーを選択した場合は、「キャッシュ/リレーの設定」というボタンが表示されます。

Sophos Central では、ネットワーク上のコンピュータがキャッシュまたはリレーを使用するよう自動的に設定が行われます。手動で設定を行い、コンピュータに対して特定のキャッシュまたはリレーを指定することもできます。

キャッシュ/リレーへのコンピュータの割り当て

手動で設定を行い、コンピュータに対して特定のキャッシュまたはリレーを指定できます。

  1. マイプロダクト > 全般設定」に移動して、「アップデートキャッシュとメッセージリレーの管理」をクリックします。
  2. キャッシュまたはリレーがインストールされているデバイスを参照ます。次に、「キャッシュの使用」行または「メッセージリレーの使用」行で、コンピュータの数を示すリンクをクリックします。
  3. 手動割り当て」をクリックします。
  4. コンピュータを選択します。
  5. 保存」をクリックします。

キャッシュやリレーを使用しているコンピュータの表示

キャッシュから更新するコンピュータや、リレーを使用するコンピュータを確認するには、次の手順を実行します。

  1. マイプロダクト > 全般設定」に移動して、「アップデートキャッシュとメッセージリレーの管理」をクリックします。
  2. デバイスのリストでは、次の操作を実行できます。

    • アップデートキャッシュやメッセージリレーのあるデバイスの表示。
    • このようなキャッシュやリレーを使用しているコンピュータの数の表示。
    • アップデートキャッシュのアクティビティの表示。
    • 各デバイスをクリックして、アップデートキャッシュやメッセージリレーを使用しているコンピュータの詳細を表示。

キャッシュ/リレーの削除

手動でコンピュータを割り当てたキャッシュを削除する場合は、削除をする前に、コンピュータを別のキャッシュに手動で割り当てる必要があります。

キャッシュを削除すると、Sophos Central によって次の処理が行われます。

  • キャッシュのソフトウェアがアンインストールされるほか、ダウンロードしたアップデート版のキャッシュが削除されます。また Windows ファイアウォールでポート 8191 が閉じられます。
  • メッセージリレーのソフトウェアがインストールされている場合、アンインストールされ、Windows ファイアウォールでポート 8190 が閉じられます。
  • 他に利用可能なアップデートキャッシュがある場合は、削除対象のキャッシュからアップデートを行っているコンピュータが、別のキャッシュからアップデートするように自動で再設定されます。
  • 他に利用可能なメッセージリレーがある場合は、別のメッセージリレーを使用するようコンピュータが再設定されます。

すべてのキャッシュを削除すると、直接ソフォスからコンピュータにアップデート版がダウンロードされるようになります。

すべてのメッセージリレーを削除すると、コンピュータは直接 Sophos Central と通信するようになります。

キャッシュまたはリレーを削除する方法は次のとおりです。

  1. マイプロダクト > 全般設定」に移動して、「アップデートキャッシュとメッセージリレーの管理」をクリックします。
  2. 表の上部にあるフィルタのドロップダウン矢印をクリックして、「アップデートキャッシュのあるデバイス」を選択し、キャッシュが設定されているデバイスを表示します。

    メッセージリレーが設定されているサーバーを表示するには、「メッセージリレーのあるサーバー」を選択します。

  3. キャッシュまたはリレーを削除するデバイス (複数可) を選択します 。

  4. キャッシュの削除」をクリックします。

    サーバーを選択した場合は、「キャッシュ/リレーの削除」というボタンが表示されます。